東大、カルテックなど 光触媒でイヌ・ネコアレルゲン分解に成功
東京大学、カルテック(大阪市中央区)、犬山動物総合医療センター(愛知県犬山市)の3者からなる研究グループは28日、酸化チタン型光触媒がイヌ・ネコの各アレルゲンを分解し、アレルゲン性を消失させることに成功したと発表した。

 1センチメートル角の酸化チタン型光触媒ガラスシートにイヌ皮屑粗抽出物を滴下し、405ナノメートルの可視光で励起して反応させることで、液体中の主要なイヌアレルゲン「Can f1」が24時間で98.3%まで分解されることを明らかにした。

ネコ皮屑粗抽出物においても同様に、主要なネコアレルゲン「Fel d1」が93.6?94.4%まで分解された。さらに、乾燥条件下での効果を検証したところ、両アレルゲンをそれぞれ92.8%と59.2?68.4%まで分解した。

 光触媒によるアレルゲンの分解により、そのアレルゲン性を喪失しているかを検証するために、光触媒で処理した両アレルゲンとアレルギーを引き起こす「ヒト IgE」との結合を検出したところ、それぞれ104.6%と108.6%まで結合性が減少。光触媒が人間とペットとの
パートナーシップ改善に役立つ可能性があると示唆した。

PETLIFE24事務局2023.08.30

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