犬猫34匹を虐待、無登録で販売した疑い 元ブリーダーを逮捕
劣悪な環境で犬と猫計34匹を飼育し、無登録で販売していたとして、福岡県警は8日、同県柳川市西蒲池の元ブリーダー、横尾恵枝(よしえ)容疑者(74)を動物愛護法違反容疑で逮捕した。「生活費のためだった」などと容疑を認めているという。

逮捕容疑は5月2日、同県久留米市にあった自宅兼飼育施設で、排せつ物がたまった21個のケージ内で犬5匹と猫29匹を飼育し、虐待したとしている。また、販売業者(ブリーダー)として登録せずに、2021年12月?23年1月、同市などのペットショップに猫計5匹を販売し、約40万円を売り上げたとしている。

 県警によると、横尾容疑者は逮捕前の調べに「けんしょう炎で指が動かしづらくなり、腰も悪くなって排せつ物の処理を怠けるようになった」と説明。家宅捜索で、高さ38センチまで排せつ物が積み上がったケージや、猫の死骸1体が確認された。獣医師の診察では、飼育されていた犬や猫の半数近くが適正体重よりも痩せていたという。

 横尾容疑者は13年以降、十数回にわたって久留米市から飼育状況を巡る指導を受けており、ブリーダーの登録は21年5月から更新されていなかった。県警はこれまでに約50匹の猫を無登録で販売し、400万円近くの売り上げがあったとみている。【清水晃平】

PETLIFE24事務局2023.08.10

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