木彫り動物 見て触れて 彫刻家・はしもとみおさん作品展 唐津市近代図書館で9月10日まで 熊や犬、猫など500点
 出合った「いきもの」たちを木彫りにする彫刻家はしもとみおさんの特別展が、唐津市近代図書館美術ホール(同市新興町)で開かれている。大震災の経験を機に動物たちの命を形として残し続け、熊や猿、犬、猫など大小500点以上を展示。見つめ合ったり、なでてかわいがったり、飛び出す絵本のような世界が広がる。9月10日まで。

 はしもとさんは三重県在住。子どもの頃、獣医を目指していたが、兵庫県尼崎市に住んでいた1995年、中学3年の時に阪神・淡路大震災に遭い「夜が明けて外に出たら、ニャーニャーも鳥の声もなくシーンとしていた。生き物の気配がなかった」。大学で彫刻を学び、動物たちの生きてきた証しを残すようになった。

 九州では初めての大規模展で、テーマは「いきものたちの詩うた」。「森の動物たち」などゾーンを設けて展示し、ビッグベアや「ブサカワ」で人気を集めた秋田犬わさお、宇宙犬クドリャフカ、福岡・相島の猫などのほかオランウータン、プレーリードッグなどさまざま。鳥羽水族館(三重)のジュゴンなど「海の世界」も広がる。

今にも動き、鳴き出すような大型の肖像から小さなフィギュア、レリーフ本、イラストなども多数。写真撮影ができ、触れられる彫刻(表示あり)もあり、はしもとさんは「言葉を知らない赤ちゃん、子どもたちも楽しめる。動物たちに癒やされ、笑顔になってもらえれば」と話す。

 入場料は一般500円、高校生以下は無料。午前10時から午後6時までで月曜休館。動物柄の服などを身に着けた来場者にしおりを贈る。学芸員のギャラリートーク(8月11日、9月3日)、ナイトミュージアム(9月1日)も予定する。問い合わせは同図書館、電話0955(72)3467。(松田毅)

松田毅

PETLIFE24事務局2023.08.01

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